ラブホテルと客の大切な関係

ラブホテルはどんなお客さんが利用するでしょうか。
その客のことを考えたラブホテルの建設を考えることが大切です。


ラブホテルに来るお客さんと立地の、とっても大事な関係とは


土地葉 「さて、今までの話を復習しましょう」

土地葉先生の教え
■郊外にあるラブホテル
(メリット)
→広い土地を安く手に入れられるし、低層の建物も安く立てられる
(デメリット)
→立て看板などの余分な広告宣伝費が掛かる
→一件で孤立する可能性もある
■町中のホテル街にあるラブホテル
(メリット)
→他のラブホテルと一緒に、ホテル街全体で集客できる
(デメリット)
→土地の取得費用が高く、狭い土地に高層の建物を作るため、費用がかさむ
→価格競争に陥りがち

土地葉 「このような感じにまとめられますね」
ホシノ 「じいちゃん、実はさ、俺っち、ここだけの話なんだけど、代々受け継いでいる田んぼがあるんだよ。ずっとホテル街にラブホ建てる夢があったけど、郊外も悪くないと思えてきたね。田んぼ潰して、ラブホテル建てるかな」
土地葉 「なるほど。それもいいかもしれませんね。ただし、その前に勉強が必要です。とにかく、従業員としての勤務経験を積んで下さい。それからでも遅くはありません」
ホシノ 「なるほどね」
土地葉 「はい。現場を知って、現場の勘を養って下さい。たとえば、ホシノさんの土地を使ってラブホテルを作るにしても、入り口をどこに作るか1つで、客の入りが変わってきます」
ホシノ 「そんなに変わるかね」
土地葉 「変わります。後で、別の先生が詳しく話してくださいますが、例えば大通りに面した土地の、まさに大通りに面した場所に入り口を作ると、お客さんは入ってくれません」
ホシノ 「なんでだい?」
土地葉 「丸見えだからです」
ホシノ 「いいじゃねえか、誰だってしていることだ」
土地葉 「そうですよね。でも、皆ホシノさんみたいに、大胆じゃないのです。それに、他人に見られては困るお客さんも、たくさんいます」
ホシノ 「不倫のカップルか?」
土地葉 「そのとおりです。ホシノさん、そして皆さん、今良い話が出たので、ついでに話しておきますが、ラブホテルのお客さんは、全部で3種類に分かれます。ちょっと黒板に書きますね」

土地葉先生の教え
ラブホテルの利用客
1. 不倫のカップル
2. デリバリーヘルス利用者
3. 普通のカップル(夫婦、恋人含む)

土地葉 「これに関しても、他の先生方から説明があると思いますが、ラブホテルはこの3種類のお客さんを扱っています。ホテルを安定して経営するためには、この3種類のお客さんたちに、バランスよく利用してもらう必要があります。ホシノさん、ホシノさんの考えるように、皆も利用しているのだから、堂々と入って来いと言う感じで大通りに門を作ったとしますね。その場合、入ってくるお客さんは3番だけになります。しかも、比較的若い、大学生くらいのカップルだけになってしまいます。余り人目を気にしないカップル限定です。経営的には厳しいですね?」
ホシノ 「なるほどね」


角地ならわき道の方に、両面道路なら裏道の方に、正門を設けるべし

土地葉 「例えばホシノさんの土地が角地にあるのなら、あえて大通りには門を設けず、脇道の方に入り口を作るのです。その方が、お客さんは入りやすいです。仮に土地が両面道路に挟まれているなら、大通りではなく、なるべく交通量の少ない方に入り口を設けて下さい。その方が人は集まります。
これは、何も郊外のホテルだけではありません。町中でも一緒です。表通りには入り口を作ってはいけません。なるべく裏通り、わき道に面した部分に、入り口を作ってください。仮にそう言った土地が見つからなければ、手を出さないと言う選択肢もあります」